小さなカフェのレジ予算は、「アプリ代」「機器代」「毎月の固定費」「売上に応じた決済手数料」の4つに分けると考えやすくなります。無料のPOSを選んでも、店で必要な機器やキャッシュレス決済まで全部0円になるとは限りません。
この記事では、カウンター会計を中心とした1店舗のカフェを想定します。客席での注文入力やモバイルオーダーが必要な店は、その費用を別に加えてください。
まず、店で必要な機器を決める
予算を調べる前に、次の4項目を書き出しましょう。
- レジに使える対応タブレット・スマートフォンをすでに持っているか
- 紙のレシートを出すか
- 現金を扱い、キャッシュドロアが必要か
- 客席注文を厨房へ送る端末やプリンターが必要か
「端末1台で会計だけできればよい店」と「客席・厨房・会計をつなぐ店」では、必要な構成が違います。どちらも同じ条件にそろえて見積もることが、ブランド名を先に決めるより大切です。
無料POSと機器代の違い
Airレジは基本レジ機能の初期・月額費用が0円です。ただし、機器は別途用意し、一部有料機能もあります。iPad・レシートプリンター・ドロアを新たに買う場合は、アプリ代とは別に見積もってください。手持ちの対応機器を利用できるかどうかで、必要な初期費用が変わります。Airレジの費用・料金
Squareには月額0円のフリープランがあります。別売りのSquare リーダーは税込4,980円ですが、対応スマートフォンなどは別に必要です。「リーダー価格」と「レジ一式の価格」を直接比べないようにしましょう。Squareの料金プラン、Square リーダー
スマレジは1店舗向けスタンダードが月額0円です。必要な機器、決済サービス、追加機能を含めた総額は、利用構成をそろえて確認します。スマレジの料金プラン
初年度の予算は、この式で整理する
初年度の概算費用 = 最初に買う機器・設定費 + 月額固定費×12 + 年間の決済手数料 + 通信費・消耗品
たとえば、機器代を仮に80,000円、月額0円、対象カード売上を毎月600,000円、カード手数料を仮に2.5%とすると、年間カード手数料は180,000円。機器代と合わせて260,000円です。
これは計算方法を示すための仮定で、特定サービスの見積もりではありません。通信費、レシート用紙、ほかの決済手段、有料オプションなどは含んでいません。開業直後から毎月同じ売上になるとも限らないので、「控えめ」「予定どおり」の2パターンを用意すると予算の幅が分かります。
月額無料でも、注文管理は別に確認
会計時に商品を入力できることと、客席の注文を厨房へ送れることは、別の要件です。テイクアウト中心なら前者だけで足りる場合があります。追加注文の多い店なら、注文の送信、席移動、会計分割まで実際の流れに沿って確かめましょう。
選ぶ前に、店のメニューを5品ほど使って、店内飲食・持ち帰り、セット変更、売り切れ、取消し、会計のやり直しを試すのがおすすめです。料金表に載らない操作の負担を見つけるための確認であり、本サイトが各製品で実測した評価ではありません。
無償貸与は、購入とは条件が違う
Airペイはカードリーダーを無償貸与する案内があります。対応iPad・iPhoneなどは別途必要です。Airペイの料金・必要機器
貸与端末は解約時に原則返却が必要で、送料は加盟店負担とされています。一部例外があるため、適用された契約と公式の返却案内を確認してください。0円という見出しだけで所有できると判断しないことが大切です。Airペイの貸与端末返却案内
導入相談に持っていくメモ
- 1か月の総売上と、カード・QR・現金のおおよその割合
- 注文はカウンターか、客席か
- レジの台数、紙レシートの有無、厨房への注文送信の有無
- 手持ち機器の型番とOS、店の通信環境
- 見積もりに含まれる設定作業、追加端末、解約時の費用
予算を抑えたいなら、必要な構成を一度固定してから各社へ同じ条件で相談しましょう。詳しい選び分けはAirレジとSquareのカフェ比較、手数料の考え方はキャッシュレス手数料の比較方法で整理しています。
料金・機能・審査条件は変更されることがあります。申込時は公式ページと個別の契約条件を優先してください。